水炊きや寄せ鍋、おでんにしゃぶしゃぶなど、土鍋で作るお鍋料理ってとっても美味しいですよね。
そんなお鍋をより長持ちさせ、より美味しく食べるためには、土鍋の「正しい使い方」を知る必要があります。
土鍋を初めて使う時には「おかゆ」を炊いてください、といった話を聞いたことはありませんか?
土鍋は水の吸水力が高く、そのまま使うと割れやすくなったり、食材のニオイが付きやすくなってしまうのです。
土鍋は素材の性質上、もともと細かい穴があいているので、米や小麦のでんぷん質(糊)で穴をふさぎます。
こうすることで土鍋の土を引き締め、水漏れやヒビ割れを防ぐだけでなく、匂いや汚れがつくのを防ぐ効果があります。
目止めには、おかゆを作る、野菜くずを煮る、小麦粉を煮るといった様々な方法があります。
土鍋の素材(土質)や製法によって最適な「目止めの方法」は異なるので、お手持ちの箱や付属の説明書があれば確認しましょう。
使い始める前に、ひびや傷が入っていないかしっかり確認しましょう。
丁寧に水洗いして、しっかり乾燥させます。
ここで水が残ったままになってしまうと、いざ調理をしようと火にかけたときにヒビ割れを起こしてしまう可能性があります。
土鍋の底面が素焼き状態の場合は、濡らさないように気を付けましょう。
水に濡れてしまった場合は、底面がしっかりと乾いたことを確認してから次のステップへ移ります。
土鍋に水を張って、小麦粉や片栗粉などのでんぷん質のものを入れます。
目安としては、入れた水の10%くらいの量です。
水とでんぷん質のものを入れたら、ふたを閉めずに弱火でゆっくり、30分程度沸騰させます。
吹きこぼれないよう注意し、水分が蒸発してきたら差し水をしましょう。
火を止めたら、土鍋の温度がしっかりと冷めるまでそのまま待ちます。
土鍋は急な温度変化に弱いので、慌てて冷まそうとしたり、冷めてないのに水で洗おうとしたりしないでください。
しっかりと冷めたら、中身を捨てて丁寧に水洗いします。その後は、水分がなくなるまでしっかりと乾燥させましょう。
土鍋を使う前は、鍋底を濡らさないように気を付けましょう。
使用後は、鍋の温度が冷えるのを待ってから洗って、しっかり乾燥させます。
冬などの土鍋シーズンを終えて次に使うまで長期間使わずに保管する…。
そして次のシーズン、いざ使おうと取り出してみたらカビていた!なんてことはありませんか?
カビたり、ニオイが取れなかったり、焦げ付いたり…。そんな時役立つお手入れの方法をご紹介します。
食材のこびりつきや土鍋の焦げ付きには重曹が効果的です。
土鍋の8分目くらいまで水を張って、大さじ2程度の重曹を入れて10分程度煮立てます。
重曹でも落ちない場合は、土鍋を洗ってしっかりと乾かし、お酢を試してみてください。食材の違いにより、重曹の方が落ちやすい場合とお酢の方が落ちやすい場合があります。
吸水力が高く、スープなどの水分と一緒に食材等のニオイも吸収しやすい土鍋。
ニオイが気になる時は、水と一緒に茶殻を一握り程度入れて10分ほど煮立てましょう。
カビてしまった時は、たっぷりの水にお酢を大さじ2~3杯入れて10分ほど煮立てます。
土鍋には「あたたまりにくく冷めにくい」という性質があります。
また、ご飯を炊くときにお米の中の「アミラーゼ」という酵素が、でんぷんを糖に分解します。
沸騰するまでの時間が長いほどアミラーゼが働く時間が長くなり、ご飯は甘くなります。
そのため、土鍋で炊いたご飯は甘くおいしくなるんです。
まな板にこだわると料理が楽しくなる
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